ワイヤー矯正の注意点と解決策を理解する

ワイヤーが生む圧力と痛みの関係
ワイヤー矯正は、歯に持続的な力をかけて理想的な位置に動かす治療方法です。
そのため、装置を装着すると、歯に圧力が加わり、痛みを伴うケースが多くあります。
痛みの感じ方には個人差があり、特に調整直後は違和感が強くなる傾向があります。
しかし、こうした痛みは歯が動いている証拠でもあり、通常は数日以内に軽減します。
とはいえ、仕事や日常生活に支障をきたすほどの強い痛みを感じた場合は、無理せず歯科医院に相談してください。
ワイヤーのテンションを少し緩めることで、負担を和らげる対応が可能です。
決して自己判断でワイヤーを外したり動かしたりしてはいけません。
誤った扱いは矯正の進行を妨げるだけでなく、装置が破損する原因にもなります。
見た目が気になる人への配慮法
表側にワイヤーを装着すると、笑ったときなどに目立つため、見た目が気になる方にとっては大きなデメリットとなることがあります。
そのような方におすすめなのが、歯の裏側にワイヤーを取り付ける裏側矯正(リンガル矯正)です。
この方法は外から矯正器具が見えにくいため、見た目を気にせずに治療を受けることができます。
ただし、裏側矯正は技術的に難易度が高く、すべての症例に適応できるわけではありません。
また、通常の表側矯正よりも費用が高くなる傾向にあり、治療期間も延びることがあります。
そのため、歯科医院としっかり相談したうえで、自分の歯並びに合った治療方法を選ぶことが重要です。
さらに、この方法に対応できる歯科医師は限られているため、技術力と実績のある歯科医院を選ぶことも欠かせません。